15年間勤務した大好きな会社、GMOペパボを退職しました。

安宅啓です。2007年から15年間勤務した大好きなペパボを、この春で退職します。3月25日が最終出社日でした。

最終出社日
最終出社日3月25日

 

最終出社日、泣いた〜
めっちゃ泣いた〜

立ち上げから事業責任者を担当した「SUZURI」や、4万店舗以上のネットショップ運営を支える「カラーミーショップ」などのWebサービス運営に携わってきました。ユーザーさんからも喜びの反応が届き、チームのメンバーと共に歓喜する経験を、何度も味わいました。本当に、楽しい思い出がいっぱいです。

ペパボという最高のチームのおかげで、サービス運営に夢中になり、15年間走り続けることができました。会社の仲間・ユーザーさん・お取引先のみなさま、本当にありがとうございます。

僕がこれまでペパボでやってきたこと

1.SUZURIの事業責任者(2014年〜2021年6月)

オリジナルグッズ作成・販売プラットフォーム「SUZURI」の事業開発、事業戦略立案と実行のための組織マネジメントを担当

2.カラーミーショップの事業責任者(2013年〜2018年)

ネットショップ構築・運営サービス「カラーミーショップ」の事業責任者としてプロダクトマネジメント、マーケティング等を担当

3.その他

サービスの立ち上げ、撤退、事業譲渡、事業譲り受け、資本提携などのプロジェクト責任者なども兼務で担当

職務経歴はYOUTRUSTWantedlyに記載してみました。

入社〜若手時代

僕がペパボに入社したのは、2007年のこと。その少し前に「Web2.0」というワードが生まれたり、「ウェブ進化論」が出版されたり、インターネット界隈が一気に盛り上がっていた時期です。

前職ではプログラマーをしていましたが、趣味で毎日更新していたブログのPVやアフィリエイト売上を伸ばすのが楽しく「次は企画職にチャレンジしたい」と思っていた時に、ペパボで初のディレクター職の募集があり、応募しました。

インターネットの文化が大好き。でも、当時の僕は社外の方にメールを送ったことも、社外打ち合わせに参加したこともありませんでした。社会人としてのディレクタースキルはほぼゼロでしたが、面接で頼まれてもいないのに10個くらい企画を提案し、元気をアピールしたのが良かったのでしょうか。やる気を買ってもらい、ペパボに入社することができました。

2010年、ペパボの同僚たちと。会社のイベントが毎回楽しく、若かったので明け方までインターネットや仕事や、どうでもよいバカ話で盛り上がりました。(上記の他複数枚の写真提供:蛭田さん
20代は、仕事をしているというよりペパボに遊びに行ってる感覚で働いていたような気がします。

僕も大切にしてきた、ペパボの3つの文化

ペパボには「もっとおもしろくできる」という企業理念と、「わたしたちが大切にしている 3つのこと」という文化があります。

2009年に社長が家入さんからケンタロさんに代わり、ペパボと各サービスがもっと愛され、成長する会社になるために制定されたペパボのみんなで大切に育ててきた文化です。

1.みんなと仲良くすること

チームでお祝いするのはもちろんのこと、サービスを運営する中で、個人としてかなり苦しい場面、サービスとして大きな課題があった時に、個人で抱え込まずにチームワークを発揮して問題解決する大切さを学びました。

2015年EC事業部のみんなと忘年会 串カツ田中前
2018年7月SUZURI事業部のみんなと打ち上げ 珉亭前

2.ファンを増やすこと

ペパボは誕生から20年間、ロリポップなどのホスティング事業、カラーミーショップ、SUZURI、minneなどのEC関連事業などユーザーさんの自己実現や表現活動の可能性を広げるためのサービスを改善し続けてきました。多くのユーザーさんに安心してご利用いただくためにプロダクトの安定運用をし、機能改善やカスタマーサービスも丁寧に対応しています。

ユーザーさんとやりとりすると、「ペパボの○○さんのおかげでサービスや会社のファンになった」と褒めていただけることがあります。ファンになってくれた方はその後、周りの方にペパボのサービスを推薦してくれます。日頃のサービス運営+αでファンを増やすことが出来たという手応えが、しっかりとありました。

ユーザーさんに対してのコミュニケーションの方法は、人によって様々です。ペパボのファンになってもらえるようなコミュニケーションは、代表のケンタロさんや副社長の星さん、先輩を見て教わりました。僕も、後輩に見られて恥ずかしくない対応をしてきたつもりです。そして、後輩からさらに後輩へと伝授していってます。

もちろん、過去の自分の対応で後悔する振る舞い、思い出すと「わ〜!」ってなってしまう過去もあります。でもきっと、ペパボで働くメンバーそれぞれが「ファンを増やすこと」について内省を重ね、レベルを上げて後輩にも良い影響を与えられる文化が形成されていると思います。

2014年第1回目のカラーミーショップ大賞
2015年開催にっぽんネットショップ祭

2019年 SUZURIクリエイターさん達と一緒に作り上げたテンサイフェスタ

3.アウトプットすること

企業としてユーザーさんに価値を届ける日々のアウトプットだけでなく、個人として社内外に自分の意見やノウハウを発信することが昔から推奨されています。僕は、以下のように捉えています。

  • 情報は発信する人に沢山集まる、発信量は多い方が良い
  • 機会はフォロワーシップが高く、周りにポジティブな反応・影響を広げられる人に回ってくる
  • まわりの人からの信頼を貯金していった結果、挑戦と成長の機会をもらえる、それには主体的な行動と責任が伴う

「ペパボではどんな人が活躍しているか?」という質問を面接などで聞かれることが多く、「仲良く=チームワーク重視」「ファンを増やす」は誰もがイメージしやすいのですが、「アウトプットする」を実践し続けている人が活躍していく文化こそが、他社と違ったユニークな特徴なのかもしれません。

アウトプットをして周りに良い影響を与えられる人達は、社内でも活躍していますし、卒業された方も社外でも活躍されているのをインターネットで良く見かけます。

また、サービス・個人のアウトプットだけでなく会社としてもイベントを“もっとおもしろくできる”マインドで取り組んでいるところも大好きです。

ペパボの新卒説明 PEPABO DEATH The Last Tour 2016 新卒説明GiG ~就活生に向かって~
ライブの後、真顔で会社説明をはじめるケンタロさん

以上、昔から今も僕はこのペパボの文化が大好きです。ペパボの文化のおかげで多くの挑戦をさせてもらいスキルゼロからスタートした自分も、事業責任者を任せてもらうまでに成長できました。
そして、最高のチームと共にミッションである「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」を実現しサービスを通じて世の中の人に喜んでいただけているのを実感しながらWebサービス運営を生き甲斐としてきました。

15年間本当にお世話になりました。ありがとうございました!

これから「ピース株式会社」を頑張ります

さて、「そんなに大好きな会社を辞めて、次はどこにいくの?」。今後しばらくは、妻が創業したコンテンツの企画・編集をしている会社「ピース株式会社」の成長をサポートしてみることにしました。

ピース株式会社

ペパボで長年、EC支援事業やクリエイターさんに関わる事業を運営してきた中で、「創業間もない企業や個人のクリエイターさんって、どんなところに課題を感じているんだろう?」と考えることが増えました。

その頃、フリーランスの編集者である妻の仕事が波に乗ってきたところで、法人化のタイミングを迎えました。起業をサポートしているうちに、会社を伸ばしてみることにも挑戦してみたいと考えるようになりました。

僕が得意としているのは、toC・個人事業主の方向け事業開発、プロダクト・サービスをWebマーケティングで成長させること。妻は企画・編集の力でサービスや会社の魅力を多くの人に届けるプロです。

まずは、お互いの得意領域を組み合わせることで「ピース株式会社」としてできることを増やしたいと考えています。

ピースが出来ること

  • 人、モノ、サービスの魅力をコンテンツの力で届ける
  • 経営者や企業のメッセージを言葉でしっかりと伝える
  • 採用活動のサポート(採用コンテンツなど)

企業・事業の魅力、経営者や働く人の魅力を掘り下げ、より多くの人に届ける継続的なコンテンツ発信やイベント等の活動をサポートできます。

ピース株式会社の活動は下記TwitterアカウントとWebサイトで発信しています。フォローしてもらえるとうれしいです。

ピース株式会社の事業はコンテンツの企画・編集が主ですが、安宅がこれまでやってきたことで何かお役に立てそうなことがありましたら、僕個人の得意領域でもチャレンジしたいと考えております。お気軽にご相談ください。

以上、退職エントリでした。15年間の感謝と共に卒業後もインターネット経由で「安宅やってるね!」と感じてもらえるよう頑張ります!

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